僕はいわゆる進学塾には一切通ったことはなく、数学以外は学校の授業が勉強のベースとなりました。学校の先生の授業をちゃんと聴き、定期試験の対策真面目にやっていればどの教科も基礎は盤石になると思います。 僕の場合、高2から高3の夏までは地学オリンピックの勉強ばかりしていたので、受験勉強を本格的に始めたのは12月ごろでした。それでも何とか合格に漕ぎつけることができたのは、学校で学んだ基礎があったことと、TMSで数学と真正面から向き合う力を鍛えていただいたおかげだと思っております。 TMSで一番良かったことは、「大学受験で点がとれる」数学ではなく、「数学的に正しいこと」を主眼に置いた数学の指導をして頂いたことです。授業を通して、数学的に厳密な議論がどのようなものかを垣間見ることができたことは、思考力の向上につながったと思います。高3のテストゼミでは、それまでの授業で教わった数学的観点から厳密な答案を書く練習ができました。先生の丁寧な添削とフィードバックがあるので、自分では気づけないような論証の穴を認識することができ、大変勉強になりました。また、数学の好きな同級生たちと切磋琢磨する環境があったこともとても良かったです。 大学受験を終え、後輩の皆さんにお伝えしたいことは「受験は数学が命」ということです。他の受験者と最も差がつく教科が数学なので、数学さえできれば他教科で少しくらい失敗しても何とかなると思います。 最後になりましたが、5年間大変お世話になりました。ありがとうございました。