TMSには中一の頃から六年間お世話になりました。TMSでは問題を解く様々な手法は勿論、整数問題の面白さ、テストへの向き合い方、減点のない答案の構成方法をじっくり教わりました。
ここからは、おそらく学校、TMSでは少数派であろう文系選択者へ向け、科目別に受験の具体的な感想を書きます。一日目が数学・国語、二日目が英語・社会です。 数学:TMSのカリキュラムをこなす内に、自信が付き、本番も平常心で臨むことができました。文系数学は難易度の割に合格者平均はそこまで高くないので、本番で感触が悪くてもあまり問題はないのですが、僕は数学のミスをかなり引き摺りました。そういう精神状態で無理矢理勉強するのもよくないので、素直に親や友人、あるいはインターネットの海に悩みを吐き出すのは一つの選択肢です。僕の場合は父親でした。 国語:地道ですが、過去問を真剣に解き、信頼できる教師、塾の答案と見比べることで少しずつ国語力が付きました。読解力、文章構成力に少し自信がある一方、古文の単語力、文法力に自信が無いため、本番では重点的に現代文、漢文を解き、古文は後回しにしました。 英語;帰国子女であるにもかかわらず、あまり受験英語が得意ではなかったのですが、演習、添削を鉄緑会で繰り返す内に少しずつ点数が上がり、自信を持ち、本番に臨むことができました。本番は何事もなく終わりました。 社会:一番苦手で、最後まで自信がないまま本番に臨みました。地理は、赤本を読み進め、問題への向き合い方、答案の構成方法を学ぶことで最低限の地理力は付いた気がします。世界史は地道に教科書、資料集を読み進め、過去問を解き、荒巻先生の解説を聴くことの繰り返しで、少しずつ問題の見通しが良くなりました。
受験は運要素も大きく、すべてが実力というわけではないですが、勉強時間があまり多くないにもかかわらず、合格点を取ることができたのは、むやみに様々な教材や塾に手を伸ばさず、過去問、教科書、のような東大受験者の多くがやるような教材に真剣に取り組めたこと、TMSに通う中で自然と数学力を付けることができたこと(帰国子女なのであまり英語に時間を割かなくてもよかったこと)が大きいです。 TMSは本当に和気藹々とした空間で、文化祭や体育祭のように派手なものではないですが、細々とした思い出がたくさん残っています。 津川先生には本当にお世話になりました。
六年間ありがとうございました。